結婚指輪は、人生における一生に一度の重要な決断です。
しかし、購入しても「せっかく選んだのにデザインが好みじゃなかった」「予算を超えてしまって喜べない」といった後悔を抱えることになりかねません。
本記事では、指輪選びで実際に多くの人が陥りがちな失敗例をもとに、後悔しないための選び方をわかりやすく解説します。
この記事を読めば、二人にとって本当に満足できる一生の宝物を選ぶためのヒントを手に入れられます。
以下の順番で解説していきます。
- 指輪選びでありがちな失敗とは
- デザイン選びで失敗しないためのポイント
- サイズ選びの落とし穴と正しい測り方
- 素材選びで後悔しないためには
- 付け心地と実用性を確認する
- お店やサービスを最大限に活かす方法
指輪選びでありがちな後悔とは

この章では、指輪を購入後に失敗だと感じた具体例を6つご紹介します。
実際に購入した人の声をもとにしたリアルな後悔ポイントなので、これから指輪を選ぶ方はぜひ参考にしてください。
デザインの失敗
1つ目の失敗はデザインの失敗です。
デザインの失敗は後悔したことランキングの上位になるほど失敗が多いとされる場所です。
以下の失敗がよくあります。
- 流行やブランド名だけで選んだら、数年で飽きてしまった
- 自分の生活スタイルや普段の服装に合わず、日常で使いにくい
- 華やかすぎて普段使いできない、逆にシンプルすぎて物足りない
日常の服装や生活している様子を想像しながら、長く使えるデザインを優先して選ぶことが大切です。
デザインを描いた紙を指輪の幅に切って指に当ててみると、実際の着けている様子をイメージしやすくなります。
サイズの失敗
2つ目の失敗はサイズの失敗です。
指輪のサイズは、少しの差が着け心地に大きく影響します。
- 購入時はちょうどよくても、むくみや年齢による指の変化で合わなくなる
- 幅や形によっては、体重や季節で窮屈に感じる
- サイズ直しが難しい素材を選んでしまった
- 一周指を囲うデザインにしたらサイズ直しができないと言われてしまった
フィット感を確認するなど、幅や形に応じたサイズ調整を考慮し、購入前に試着や相談をすることが大切です。
時間に余裕がある場合には、むくみの状態にあわせて朝と夕の2回来店して試着してみることをおすすめします
素材選びの失敗
3つ目の失敗は素材選びの失敗です。
素材の特性を理解せずに選ぶと、見た目や耐久性で困ることがあります。
- 変色や傷に悩む
- 柔らかい素材だと日常使いで傷や凹みができる
- 重さを考えずに選んだ結果、使いにくい
せっかくの指輪も毎日身に着けられず、後悔につながることがあります。
また、表面を加工してマットな質感や艶消し加工にするなど、傷が目立ちにくい加工を選択するのもおすすめです。
鏡面加工などツルツルした加工はとても傷が目立ちます
付け心地の失敗
4つ目の失敗はつけ心地の失敗です。
結婚指輪は、長時間身に着けるため、見た目だけでなく付け心地も重要です。
ここを諦めてしまうと、せっかくの指輪も日常生活でストレスになり、着けなくなってしまうこともあります。
- 幅や厚みが合わず、指に負担がかかる
- 手仕事やスポーツなど生活スタイルに合わず邪魔になる
- 指輪が回ったり痛みが出る場合がある
内側が丸く加工された指輪や、サイズを細かく調整して指にフィットするものを選ぶと気にせず生活することができます。
また、試着時に手を握る、指を伸ばすなどの日常動作を意識して動かしてみたり、朝と夕で2回試着して、むくみを考慮したサイズ感をチェックすることが大切です。
価格の失敗
5つ目の失敗は価格の失敗です。
結婚指輪やブライダル系全般にも言えますが、一生に一度の買い物として高額になりやすいです。
しかし、予算を十分に考慮せずに購入すると、後で経済的に負担になったり、コスパの悪さに後悔することがあります。
※コスパ…「コストパフォーマンス」の略で、払ったお金に対してどれだけ満足できるかという意味
- 見た目やブランド重視で高額な指輪を選びすぎ、生活費や将来の貯蓄に影響する
- 高価だからと言って必ずしも理想の指輪とは限らず、後で思ったより好きじゃないと感じる場合がある
- オーダーメイドで好きな素材やイメージをそのまま作ろうとした場合、思っていたより高額になってしまう場合がある
予算の上限を最初に決め、デザインや素材の希望と照らし合わせてバランスを取ることが大切です。
一生に一度だから…と高くても購入してしまいがちです
無理のない価格で納得できる指輪を選ぶことで、長期的に後悔しない選択ができます。
お店やサービスの失敗
6つ目の失敗はお店やサービスの失敗です。
結婚式を控えていたりして納期に限りがある場合、焦っていてなかなか余裕がないのも現状。
特に、デザイン重視、ブランドの雰囲気重視で選んだ場合ありがちな失敗です。
- サイズ直しやクリーニング、保証制度などアフターサービスを確認せず購入
- ゆっくり選びたいのに、強引に勧められたり契約を急かされたりした場合
- 素材や製法、保証内容について詳しく説明してもらえず、後から疑問が出てくる
- 立地やアクセスが悪く、遠方で通うのが大変だった
- 系列店が少なくてメンテナンスに不便を感じる
- 実際に利用した人の声を調べていれば避けられたようなトラブルに後から気づく
このように、買った直後は満足していても、長く付き合うお店として信頼できるかどうかを見落としてしまった場合に、失敗したと感じやすい傾向にあります。
購入前に、あらかじめ気になっていることやアフターサービスについて確認し、納得してから購入することが大切です。
デザイン選びで失敗しないためのポイント


この章では、デザインで失敗しないためのポイントを解説します。
デザインは、指輪選びで最も後悔しやすいポイントです
流行に流されると数年で飽きてしまうこともあります。
以下のポイントを考慮して選ぶと、失敗しない指輪選びができます。
一時的に人気のデザインより、10年先も違和感なく使えるかを意識する
普段の服装やシーンをイメージして選ぶ
指が長い人は幅広のリングが映えるが細い指なら華奢なデザインの方がしっくりくる場合がある
内側の仕上げが甘いと長時間つける場合、痛みや違和感が出る
フルエタニティや特殊な形状はサイズ直しができないため、日常的に長く使うなら調整できるデザインを選んだ方が安心
お互いの雰囲気に馴染むかを確認する
デザインは直感も大事ですが、長く付き合えるかどうかを基準にすると後悔が減ります。
サイズ選びの落とし穴と正しい測り方


次はサイズ選びの落とし穴と、正しい測り方についてです。
サイズの失敗は、痛みが出てしまう可能性があるポイントでもあるため慎重に選ぶことが大切です。
- 指のむくみや季節による変化を考慮して測る
- サイズ直しができる素材かを事前に確認
- 複数のサイズで試着する
指のむくみは同じ1日でも体調や時間帯によっても変化します。
そのため、ぴったりのサイズを購入したのに着けてみたら「なんだかきつい…」「少し緩い…」といった問題が出てきてしまう場合があります。
こうした問題を解決するためには、朝と夕の2回来店し2回とも試着する必要があります。
そうすることによって、丁度いい、より指にフィットする指輪を見つけることができます。
時間に余裕がない場合は自宅でサイズを測っておくと安心です
次にサイズ直しができない素材についてです。
サイズ直しができない素材
素材では、ステンレスやチタンは、アレルギー反応が起こりづらくさまざまな理由で好まれる素材ではありますが、硬いためサイズ直しをしづらく、お店によってはお断りされてしまう場合があります
また、一周指を囲うデザインにしたらサイズ直しができないと言われてしまったという内容についてです。
サイズ直しができないデザイン
フルエタニティリングなど、宝石や彫刻が指の周りを囲うもの全てに言えます
このように、サイズ直しができないのは模様が変わってしまうためです
サイズ直しは大きくする時には金属を足して、小さくする時には金属をカットします
サイズ直しができないのは、素材だけでなく製法もあります。
それは、鍛造製法です。
鍛造製法とは、金属を熱や圧力で叩き固めながら成形する方法です
そのため、密度が高くとても硬い指輪となっています
最近では、サイズ直しできるブランドも増えていますが、まだまだ少ないのが現状です
私たちがよく目にする指輪は鋳造製法という製法で作られています
鋳造製法は比較的柔らかくサイズ直しも可能で複雑な形状なども得意としますが鍛造製法はとても硬いので、サイズ直しをお断りしているブランドが多いですが、スポーツをする人や手を使った作業が多い人にはとてもおすすめです。
ここまで硬いとご紹介しましたが、その反面で傷が付きづらく、いつまでも綺麗な指輪を保っていられるという大きな魅力があります。
素材選びで後悔しないための完全ガイド


指輪の素材は耐久性や日常使いのしやすさに直結します。
以下は、特に人気な指輪の素材です。
| 指輪の素材 | 特徴 |
| プラチナ | 変色しにくく高級感があるが、柔らかく傷がつきやすい |
| ゴールド(イエロー/ホワイト/ピンク) | デザインの幅が広く加工しやすいが変色しやすい |
プラチナは結婚指輪に使用されるものは、「Pt950」「Pt900」の2つの純度のものが一般的には多いです。
プラチナの純度を表す記号で、Ptに続く数字は何%プラチナが入っているかという意味
例えば、「Pt950」の場合、プラチナの含有量が95%とそのほかの金属が5%入っているということです
そして、ゴールドの場合に結婚指輪に採用されるのはK18が多いです。
金の純度を表す記号で、Kに続く数字は何%金が入っているかという意味
例えば、K18は金を75%とそのほかの金属を25%入っているということです
ただ数字を表す方法がプラチナとは違い、Kに続く数字は24分率です。
上記以外の純度のものもブランドによっては注文可能な場合もあります
ゴールドもプラチナも純度が高いと柔らかくなってしまい傷がつきやすく、低いとそのほかの金属の含有量が多いために変色やアレルギーのリスクが高くなってしてしまいます。
その他には、同じゴールドやプラチナの素材でも鍛造製法という製法の違いがあります。
鍛造製法とは、金属を熱や圧力で叩き固めながら成形する方法で密度が高くとても硬い指輪
多くの指輪は鋳造製法という形に金属を流し込む製法で作られていますが鍛造製法も注目を浴びている指輪の一つです。
この鍛造製法にすることでサイズ直しができる店舗が少ないというデメリットはありますが、とても硬いため傷がつきづらく時間が経ってもずっと綺麗な状態を保つことができるというメリットもあります。
傷が付きづらく綺麗な状態を保っていたい・手を使うことが多い場合……鍛造製法がおすすめ
デザインを複雑にしたい・将来サイズ直しも可能という安心を持ちたい場合……鋳造製法がおすすめ
どういった面の優先順位が高いかによりますが、1番に傷が付きづらくずっと綺麗な状態を保っていたい人やよく手を使って作業をする人は鍛造製法を選ぶと失敗しづらく、細かいデザインにこだわり将来サイズ直しも可能という安心を持ちたい人は鋳造製法にすると失敗しません。
付け心地と実用性を確認する


指輪は見た目だけでなく、毎日着けるものだからこそ実用性も重要です。
- 幅や厚みで着け心地が変わる
- 丸みのある形状は手にフィットしやすい
- 家事・スポーツ・手仕事との相性を考える
細すぎると耐久性がかなり低く変形し、太すぎると指の動きを制限をしてしまいます。
おすすめできる結婚指輪のサイズは2mm〜5mmです。
手が小さい人や指が華奢な人は2mmがとても綺麗に見え、4mmからは重厚感があり骨ばった手の人や指が長い人にぴったりです。
手の大きさが同じでも、指の長さや形によって見え方に違いがあります
試着時には、日常の動作を意識し手を動かしてみたり、手を開いたり閉じたりしてみると家でつけてみた時の様子を想像できます。
お店のサービスを最大限に活かす方法


最後に解説するのは、お店のサービスを最大限に活かす方法についてです。
購入後のアフターサービスも指輪選びには絶対に欠かせません。
以下の内容は大切なポイントです。
- サイズ直し・クリーニング・保証を確認
- 信頼できる店舗で購入する
- オーダーする場合は製法や納期を必ずチェック
安心できるブランドの特徴としては、次のようなものがあります。
- サイズ直しやクリーニングを無料または低価格で行ってくれる
- 保証内容が書面で明記されている
- メンテナンスや修理の相談を気軽にできる雰囲気がある
- デザインや予算についてもこちらの希望を尊重してくれる
中には、強引な勧誘をされて、うまく断ることができずに諦めて購入してしまったという失敗もあります。
嫌な雰囲気を感じた場合には今後も同じ対応をされる可能性があり、長く付き合うのは難しいので潔く諦めた方が安心です
指輪のメンテナンスは定期的に行うもので、2年に一回は石が外れそうになっていないかチェックしたり、指輪の磨き直しなどを行います。
その際に、毎回お金がかかってしまうと、ランニングコストとして時が経つにつれて指輪にかける費用がどんどん大きくなってしまいます。
そのため、アフターサービスがなるべく無料、もしくは低価格のところを探すと将来的にも負担が少なくなります。
折角の幸せなタイミングに、悲しい気持ちになってしまう人が1人でも少なくなれば嬉しいです。
まとめ
指輪の購入でありがちな失敗は以下の6つです。
- デザイン選びの失敗
- サイズの失敗
- 素材選びの失敗
- つけ心地の失敗
- 価格の失敗
- お店やサービスの失敗
シンプルすぎた・華やかすぎたなどの後悔が最も多くバランスを考慮する必要があります
季節やその日の体調によってむくみなどがあるため購入前には朝と夕の2回試着すると安心です
サイズ直しができない素材や形状のもので指輪を作る場合には慎重に判断する必要があります
内側が丸く加工された指輪を選ぶと安心です
一生に一度の買い物だから…とつい高額に。
予算の上限を最初に決め、デザインや素材の希望と照らし合わせてバランスを取ることが大切です
質問や相談をした時に嫌な雰囲気や強引さを感じたら潔く諦めましょう
また、アフターサービスが無料または低価格でやってもらえるところを探すとランニングコストが下がり負担なく安心です
次に大事なポイントを紹介します。
デザインで失敗しないためのポイントは直感だけでなく普段のライフスタイルと照らし合わせてみること
キラキラした指輪を選んだけど普段はスポーツをすることが多い・カジュアルな指輪を選んだけどだけど華やかな場に行くことが多いなど、チグハグになってしまうと生活しづらくなってしまうので、普段の状況に合わせて選択します。
おすすめできる結婚指輪のサイズは2mm〜5mm
日常生活になじみ違和感なくすぐすことができるサイズは2mm〜5mmです。
手が小さく華奢な場合は2mm前後、指が長く骨がしっかりしている場合は3~5mmを選ぶと綺麗に見えます。
サイズ直しやクリーニングを無料または低価格で行ってくれる
一般的に2年に1度行うと安心とされている石がしっかり留まっているかの確認や指輪の磨き直しはランニングコストで費用が嵩張るためなるべく無料でやってくれるところで購入すると安心です。
必ず親身になって相談に乗ってくれるブランドで購入することを強くおすすめします。
一生に一度だからこそ、いい思い出で終われるように選択できたら幸いです。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

